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先に結論から言います。
寝返りが片側だけなのは、めずらしいことではありません。
「〇か月までにできないと異常」という基準も、公的な資料にはありません。
右にばかり寝返りする娘を見て、少し焦りました
体の利き手足が定まってきたのかな、何か回転しやすい軸があるのかな、逆に左に向きづらいのかな。
いろいろなことが気になりました。
調べてみると、まず前提から間違えていました。
寝返りの月齢は、「幅」で語られています
日本では、寝返りの目安として5〜6か月ごろとよく言われます。
ただし、これは平均的な目安であり、この月齢を過ぎたら問題、という線引きではありません。
厚生労働省の通達には、精神・運動機能の発達について、育児環境の影響や個人差が大きいため、一回の検査結果だけで判断せず、継続的に観察することが明記されています。
左右差そのものが、問題という意味ではありません
片方向の寝返りだけを先に覚えて、もう片方は少し遅れる。
これ自体は、よくあることだとされています。
患者さんから「よくこっち側を向いて寝るんだよね」という話を聞くことはあります。
ただ、臨床で乳児の寝返りそのものを専門に診る機会は多くありません。
発達していく中で左右差が出てくること自体は、そこまで気になったことはありませんでした。
1歳6か月健診で、寝返りは聞かれません
「そのうち健診で指摘されるはず」と思っていましたが、これも少し違いました。
1歳6か月児健診は、歩行や言葉の発達を確認する時期として設計されています。
寝返りは、その前の月齢の健診で、運動発達の一部として確認されるものです。
つまり、1歳6か月まで様子を見ればいい、という話でもありません。
気になったときに、その時点の健診や診察で伝える、という考え方のほうが合っています。
「何か特別な練習」は、必要ないと思います
うつ伏せの時間を増やしたり、体の向きを工夫したりすることと、その後の発達には、関連が報告されています。
以前の記事で紹介したうつ伏せ遊びも、その一つです。
ただし、これは「やれば必ず早くなる」という保証ではありません。
特別な練習法として身構えるより、いつも通り一緒に遊ぶ時間の延長で十分だと思います。
手や足を持って、無理に体を回転させるような方法は、公的に推奨されているものではありません。
おすすめしません。
健診や診察で伝えてほしいこと
「これだけ差があれば受診」という基準を示した公的な資料は、見つかりませんでした。
だからこそ、自分で線引きをしようとしなくて大丈夫です。
次のようなことに気づいたら、健診や診察のときに伝えてください。
- 片側への偏りが、月齢が進んでも強いまま変わらない
- 寝返り以外にも、気になる発達の遅れがある
- 体の一部が、常に同じ向きに強くねじれているように見える
これは、自分で診断することではありません。
気づいたことを、専門家に渡すということです。
僕自身は、正直そこまで気にしていませんでした。
でも、「大丈夫だよ」と何度伝えても、それだけでは安心しきれない様子でした。
結局、健診で医師に直接「問題ありません」と言われて、初めてほっとした顔をしていました。
僕の言葉より、専門家に直接聞くことのほうが、ずっと力になるんだと思いました。
今日やること、ひとつだけ
寝返りの向きを、1回だけメモしておいてください。
次の健診のとき、「いつもこっち向きです」と伝えられるだけで十分です。
それ以上、今日は何もしなくて大丈夫です。
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僕は、そのために書いています。
参考にした資料
- 厚生労働省「母性、乳幼児に対する健康診査及び保健指導の実施について」. https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta9658&dataType=1&pageNo=1(2026年8月30日閲覧)
- こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」. https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/nyuyojikenshin(2026年8月30日閲覧)
- Centers for Disease Control and Prevention「Milestones by 6 Months」Learn the Signs. Act Early. https://www.cdc.gov/act-early/milestones/6-months.html(2026年8月30日閲覧)
- Nuysink J, et al.「Symptomatic asymmetry in the first six months of life」. J Child Neurol 2008. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2292481/(2026年8月30日閲覧)
本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断や治療に代わるものではありません。気になる点がある場合は、乳幼児健診や医療機関でご相談ください。


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