娘が、うつ伏せにするたび泣いていました。理学療法士パパが見つけた「嫌がらせない」始め方

PTパパの考え方

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
僕が実際に確認したものだけを紹介しています。

先に結論から言います。
うつ伏せ遊びは、まとまった時間をとる必要はありません。
1回1〜2分から、機嫌のいい時間に始めれば十分です。

「発達のために頑張らせなきゃ」と思っていました

ネットやSNSで見かけた情報だけで、うつ伏せ遊び(いわゆるタミータイム)をさせなきゃ、させたほうがいいと思っていました。
でも、できる時と嫌がる時がありました。
眠たいのかな、きついのかな。
理由が分からないまま、無理にでもさせてみようとしたことがありました。

調べてみると、「頑張らせる」という発想自体が、少しずれていました。

うつ伏せ遊びは、義務ではありません

世界保健機関(WHO)は、1歳未満の赤ちゃんについて、起きている時間にうつ伏せの姿勢を1日合計30分ほど、分けてとることを目安としています。
アメリカの小児科学会は、生後7週までに1日合計15〜30分へ少しずつ増やす、という目安を示しています。

どちらも「1回にまとめて」ではなく、「1日の合計」です。
1回1〜2分を、何度かに分けるだけで十分だということです。

🟢 はっきりしていること:うつ伏せ遊びは、起きていて大人が見ているときだけ行い、寝るときは仰向けに戻す、という使い分けが国際的な標準です
🟡 関連が報告されていること:うつ伏せ遊びの時間が長い赤ちゃんほど、その後の粗大運動の発達が良い傾向がある、という研究があります。ただし、これは観察された関連であり、量に比例して発達が良くなるという証明ではありません
🔴 まだ分かっていないこと:うつ伏せ遊びが、頭の左右差(斜頭)を防ぐかどうかは、まだはっきりしていません。後頭部の平らさ(短頭)については、関連がある可能性が報告されています

「量に比例して発達が良くなる」わけではありません

うつ伏せ遊びと発達の関連を調べたレビューでは、正の関連が報告されています。
ただし、このレビュー自身が「多くは観察研究で、確かめる力が弱い」と書いています。

つまり、たくさんやればやるほど良くなる、とまでは言えません。
「やらないと将来困る」というほど強い話でもない、ということです。

理学療法士として乳児の発達を見ていると、うつ伏せ遊びをよくしていたかどうかだけで、その後の発達が大きく変わるようには感じていません。
個人差の範囲は、思っている以上に広いです。

嫌がる子には、この順番で始めてみてください

1.床ではなく、大人の胸や膝の上から

いきなり床に置くと、視界も匂いも変わって、驚く子がいます。
まずは大人の胸の上や膝の上でうつ伏せにして、顔を見ながら話しかけてみてください。

2.機嫌のいい時間を選ぶ

おむつを替えた直後や、お昼寝から起きた直後など、機嫌のいいタイミングを選びます。
お腹がすいている時間や、眠い時間は避けたほうが、うまくいきやすいです。

3.腕の下にタオルを入れて、少し支える

丸めたタオルを胸の下や腕の下に入れると、頭を持ち上げやすくなります。
最初から自力で持ち上げさせようとしなくて大丈夫です。

4.短く終える。泣いたら、それで終わりでいい

1〜2分で終えても、十分です。
泣いたら、無理に続けさせる必要はありません。
また今日、別の時間に試せばいいだけです。

調べていくうちに、頑張らせすぎていたかもしれないと反省しました。
それに、僕がやり方を妻にちゃんと伝えていなかったせいで、妻が加減が分からないまま試して、負担に感じさせてしまった時期もありました。
妻にとっても、娘にとってもやりやすいやり方を、もっと早く一緒に考えればよかったと思っています。

道具は、なくても始められます

ここまでの方法に、道具は出てきません。
タオルと、あなたの膝があれば十分です。

プレイマットやベビージムに「発達の効果がある」と示した公的な資料は、見つかりませんでした。
なくても、うつ伏せ遊びはできます。

それでも道具を使う理由があるとすれば、床の硬さや冷たさをやわらげたいときや、視界に何かあったほうが機嫌よく続けられるとき、という程度です。

選ぶなら、ここだけ確認してください

海外では、ベビージムの一部の製品が、安全上の理由で回収されたことがあります。
マット部分が呼吸を妨げる形状だったことや、ぶら下がる部品が絡まる危険があったことが理由でした。

選ぶときは、次の3点を確認してください。

  • マットが硬めで、顔が沈み込まない厚さか
  • ぶら下がるおもちゃが、取り外せて、留守番中は外せるか
  • 就寝用ではなく、遊び用として説明されているか

そして、道具を使うときも、見守りは必要です。
これは、うつ伏せ遊び全体に共通することです。

うちで選んだときの基準

僕がプレイマットを選んだときは、面積の広さと、厚さを基準にしました。

厚さは、1cm以上あるかを見ています。
うつ伏せで顔が下を向いたときに、床の硬さがそのまま伝わらないようにするためです。

面積は、寝返りやうつ伏せで体が動いても、マットの外に出にくい広さを選びました。
狭いマットだと、遊んでいるうちにフローリングの上にはみ出てしまうことがあります。


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今日やること、ひとつだけ

次におむつを替えたあと、1分だけ、膝の上でうつ伏せにしてみてください。

それだけで、今日は十分です。

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僕は、そのために書いています。

参考にした資料

  1. World Health Organization「Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age」2019. https://www.who.int/publications/i/item/9789241550536(2026年8月29日閲覧)
  2. American Academy of Pediatrics「Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment」. Pediatrics 2022;150(1). https://publications.aap.org/pediatrics/article/150/1/e2022057990/188304/(2026年8月29日閲覧)
  3. Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development「Benefits of Tummy Time」Safe to Sleep. https://safetosleep.nichd.nih.gov/reduce-risk/tummy-time(2026年8月29日閲覧)
  4. Hewitt L, et al.「Tummy Time and Infant Health Outcomes: A Systematic Review」. Pediatrics 2020;145(6):e20192168. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32371428/(2026年8月29日閲覧)

本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断や治療に代わるものではありません。気になる点がある場合は、乳幼児健診や医療機関でご相談ください。

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